股関節班

担当医師:谷口直史、芦沢知行、辰野力人

専門外来:火曜・木曜午前中
*初診の際は紹介状が必要となります。画像は電子媒体でお持ちください。

対象疾患

    寛骨臼形成不全、変形性股関節症、大腿骨頭壊死症、関節リウマチ、急速破壊型股関節症、大腿骨近位部骨折などです。

    関節温存手術

    若年者に対し、関節変形の程度によって術式を選択しています。寛骨臼回転骨切り術は、関節軟骨が損傷されておらず、股関節(寛骨臼と大腿骨頭)の適合性が良い場合に選択されます。Chiari骨盤骨切り術は関節変形が進行し、関節軟骨が損傷されている場合に選択されます。関節適合性を改善するために大腿骨外販骨切り術を追加することもあります。

    関節温存手術は、経年的に関節変形が進行し人工股関節全置換術に移行することもあります。後療法に時間がかかることもあり、希望する患者さんは減ってきています。

    寛骨臼回転骨切り術

    Chiari骨盤骨切り術および大腿骨外反骨切り術

    人工股関節全置換術

    人工股関節全置換術は、全国で年々手術件数が増加しています。人工関節耐久性、手術手技が向上し、以前よりも若年および高齢患者さんが受けるようになってきています。

    人工股関節全置換術の手術アプローチは後側方アプローチ、側方アプローチ、前外側アプローチ、前方アプローチなどがあります。当院ではいずれにも対応していますが、低侵襲(筋間侵入)であり、合併症(特に人工股関節脱臼)が少なく、術直後から日常生活動作に制限が不要である前外側アプローチで手術を行うことが多くなっています。当院の入院期間は術後3週です。

    片側人工股関節全置換術

    両側人工股関節全置換術

    (両側股関節が悪い方は一期的に両股関節の手術をしています。)

    人工股関節全置換術および短縮骨切り術

    (殿筋内脱臼症例には股関節を整復するために大腿骨短縮骨切り術を追加することがあります。)

    人工股関節再置換術

    (人工股関節が弛んだ際には、弛んだ人工関節を置換します。)