2015年11月21日に第12回整形外科セミナー
「整形外科のスタンダードを学ぶ」がアピオで開催されました。今回は自治医科大学整形外科 竹下克志教授、東京医科大学整形外科 山本謙吾教授、東北大学大学院医学研究科・医学部 井樋栄二教授を講師にお招きしました。参加者は医師50名、コメディカル10名、メーカー2名で全62名でした。教育研修会単位のカード忘れもほぼなくなり、単位登録はつつがなく終え、デジタル化に伴う単位申請の簡便さを実感します。受付をしていただいた先生方有難うございました。竹下先生には第一演題「小児側弯症の診断と治療」をご講演いただきました。診断、保存治療、手術治療などについて、開業されている先生から脊椎外科専門の先生まで即日ためになるお話でした。第二演題「長期耐用実現を目指した人工股関節選択-材料学的検討-」を山本先生にご講演いただきました。人工股関節の耐用性にはライナーの成分であるポリエチレンが大きな影響をおよぼします。ポリエチレンはガンマ線照射によりクロスリンクすることにより強度など多くの性質が変化しますが、ガンマ線照射線量によって分子レベルの挙動が変化することを教えていただきました。また、最近広く使われている骨頭の新素材デルタの持つリスクもご教授いただき勉強になりました。井樋先生からは第三演題「肩関節診療の基本」でした。肩関節の解剖、バイオメカニクスを基にして、疼痛誘発テストなどの動画を交えて大変わかりやすく解説していただきました。肩関節注射を前外側から滑液包へ注入するコツなどについてもお話しいただきました。