藤巻太郎先生の論文がBoneにPublishされました。

本研究では、以下のことが示されました。

➀ 卵巣摘出マウスに対しPTH製剤を投与することで、卵巣摘出によって引き起こされる筋力、最大走行速度の低下や運動による血中乳酸濃度の上昇が抑制される。

➁ マウスの筋線維から卵巣摘出によって誘発される筋線維の赤筋/白筋の割合変化、筋線維断面積の低下、筋細胞内脂質含有量の上昇をPTH製剤の投与により抑制される。

➂ C2C12筋芽細胞を用いてPTH製剤がWnt /β-カテニン経路を介し、筋肉の細胞増殖、遊走能、分化、そして脂肪滴分泌を調節する。

このことからPTH製剤は、筋肉の機能調整をする新しい因子であり、骨粗鬆症患者のため新たな治療戦略の1つとなる可能性が考えられます。