小田洸太郎先生が東京オリンピックにフィールドドクターとして参加しました。

小田洸太郎先生が東京オリンピックにフィールドドクターとして参加しました。

この度、お台場潮風公園で開催された東京オリンピック ビーチバレー競技において、2021年7月25日-27日の3日間、選手用医務室およびフィールドドクターとして活動いたしました。

真夏の東京で開催された本大会で、特に懸念されたのは熱中症でした。事前にバレーボール協会主催の勉強会等で熱中症に対する対応・対策を繰り返し学び、医務室にはアイスバス、直腸温モニター、電解質の迅速計測器等の準備がされました。担当期間中、幸いにも熱中症になった選手はおりませんでしたが、今後も夏に開催されるスポーツイベントでは必須の対策であり、本大会のような準備が必要だと感じました。

また、感染症対策も重要な課題でした。炎天下の灼熱の会場でゴーグル・マスク・手袋着用はかなりの苦痛を伴いましたが、濃厚接触者扱いの選手が複数人出場しており、同じ空間で活動するため、常に気を抜けない状態でした。

日本で開催された世界的なスポーツイベントに数日でしたが関わることができ、また、準備段階で今まで疎かった熱中症対策はじめ多くのことを学ぶことができ、有意義で貴重な経験となりました。整形外科医としてスポーツに関わる機会も多いので、今回の経験や学んだことを、スポーツに関わる様々な職種の人に共有していければと思います。